中学の時の剣道の話「すいません事件」

今日、中学の時の友達とファミレスに行った。

そこで部活の話題になって思い出した話。

 

 

俺の中学校の剣道部は顧問が厳しい事で有名だった。なのに、何を血迷ったか俺はそこに入部してしまった。そこから俺の地獄がはじまった。

中学生にやらせるものとは思えないハードすぎるメニュー。土日がどちらも剣道で潰れる。放課後ももちろん潰れる。でも顧問が怖いので辞められない。

 

そんなある日事件が起こった。通称「すいません事件」。

 

掛かり稽古という稽古がある。簡単に言えば顧問と実戦形式で行う稽古。

もちろん顧問はこちらに攻撃せず、こちらが一方的に顧問に攻撃するのを顧問が受けて、顧問が修正点を指摘する。

これがものすごくキツイ。その日の1番最後のメニューだった事もあって、俺は疲労困憊で掛かり稽古をスタートした。

 

俺が顧問に向かって打つ。顧問が叫ぶ。

「もっと手首を使え!」「はい!」

 

俺が顧問に向かって打つ。顧問が叫ぶ。

「使えてない!」「すいません!」

 

俺が顧問に向かって打つ。顧問が叫ぶ。

「だから使えてない!!」「すいません!」

 

俺が打つ間もなく顧問が叫ぶ。

「すいませんって言うな!」「すいません!」

 

これに顧問は激怒。その日の稽古が強制終了になってしまう。

すいません事件とは、「すいませんって言うな!」に対して「すいません!」と俺が返してしまった事件なのだ。

あまりにも愚か。しかし弁明させてほしい。当時の俺はものすごく疲れていた。それですいませんbotになってしまっていたのだ。

なんにせよ、それで顧問は激怒してしまい、その日の練習は終わってしまった。

 

後日、顧問に謝罪して何とか許してもらった。「すいませんと言ってしまいすいません」って。この時は怒られなかった。

 

ちなみにこの剣道部に関しては、

川の流れのように、レギュラー永久追放事件」

「帰れ!帰るな!事件」

「保護者の反乱」

「コーチあぐら激怒事件」

などなど、色々事件があるのだがそれはまたの機会に。